2022年 9月 13日
環境NGOで働く1歳児のママさん、近藤美沙子さんにインスタライブでお話をお聞きしました
以前から私がお話をお聞きしたいと熱望していた環境NGOで働く1歳児のママさん、みっしーさんこと近藤美沙子さんにインスタライブでお話をお聞きしました。
小さな子どもがいても、ほぼパーム油フリー&自給自足に近いライフスタイルを送れること、またパーム油が作られるようになった現地インドネシアの変化などもお聞きし、私自身とても勉強になりました。
「Palm Oil & Ethical Talk」は、Ethical Givingの緒方葉月とゲストがパーム油やエシカルなライフスタイルについて対談し、フォロワーの皆さまに新しい発見を共有するライブです。
今回のスペシャルゲストは近藤美沙子(みっしー)さん。
環境NGOで働き、1歳児のママでもあるみっしーさんが見てきたパーム油を作っている現地(インドネシア)の様子、どんな生活をされているのかなどをお聞きしました。
<パーム油について>
Q. 生活のなかで気をつけていることは?
「完全に生活から排除することは難しいですが、最も多くパーム油が使われている食品には気をつけています。植物油脂やショートニングと書かれた原材料が入っているものは、だいたいパーム油が使われているので避けるようにしています。」
Q.パーム油は農薬や人権問題に関しても問題があるのですか?
「パーム油をつくることで、現地では農薬散布により川の魚が取れなくなったということも聞いています。その他にもかなり重いあぶらやしの房を1つ1つ収穫するのはかなり重労働などの問題があります。」
<ライフスタイルについて>
Q.みっしーさんは冷凍食品やレトルト食品を普段の生活のなかで利用していないと聞きましたが、まだ小さいお子さんもいて大変ではないですか?
「環境NGOの一員として夫婦で働いていますが、通常の会社勤めと違い、ある程度時間をコントロールできる部分があるので、そこまで大変ではないです。またパーム油のことを知っても、食生活だけを変えることは難しいと思うので、日々のライフスタイルとセットで考えていく必要があると思います。
また以前、家族が泊まりに来た際には、「ご飯を作るのにすごい時間をかけているね」と言われました。一般のご家族よりも時間をかけて手作りをしているかもしれませんね。」
Q.よくSNSでみっしーさんが採った野菜の投稿などがアップされていますが、どんな風に育てているのですか?
「週末は家族で畑に行ったり、家で家庭菜園をして季節の野菜を楽しんでいます。今年の夏は1歳の子どももキュウリ丸かじりやトマトを採ってすぐ食べるなど楽しんでいました。」
Q.どんなところで買い物をされていますか?
「基本的に買い物はできるだけしないように心がげています。するときはリユース品や近くの自然食品店に行くことが多いです。」
<最後に>
ウータン・森と生活を考える会のイベント、ぜひご参加お待ちしております!
・10/1の大阪/オンラインイベント
・10/23のEthical VEGAN Fest
(詳細は以下)
➤ゲストプロフィール
兵庫県生まれ、大阪箕面(みのお)市在住、1歳児の母。
コロナ以前は年に4ヶ月はボルネオ島の村で過ごす。大学でインドネシア語を専攻し、在学中に出会ったウータン・森と生活を考える会に「言語ができるから」と一人でボルネオの現場に行かされたことがきっかけで、本格的に活動に加わる。日本にいる間は、有機農業のお手伝いをすることが多く、ボルネオの人々に感化され、食べるものはもちろん家で使うものもなるべく自分でつくることを心がけている。
【みっしーさんが運営するNGO「ウータン・森と生活を考える会」のイベント情報】
①ジャングルふれんずpresents熱帯林セミナー
「ボルネオ島の青年たちが目指す、持続可能な熱帯林保全とは?〜インドネシア現場訪問の報告〜」
ボルネオ島ではコロナ禍の労働力不足でパーム油の生産が落ちるなど、持続可能ではない大量生産・大量消費のシステムは限界が来ています。
そんな中で粘り強く、自分たちの地元の村で環境教育を行い、在来種やフルーツの苗を育てて、森林再生に精力的に取り組むボルネオ島の青年たちがいます。
3年ぶりにインドネシアに渡航した当会メンバーは、中央カリマンタン州と東カリマンタン州にあるこれら青年グループたちの活動現場を訪れました。
今回は、東カリマンタン州のNGOともオンラインでつなぎ、共同で報告会をします。
日時:10月1日(土)15:00~17:00
場所:ルマ・ボルネオ(大阪市都島区都島本通3-8-10 2F)
またはオンライン(Zoom)での参加も可能です
参加費:無料
【スピーカー】
神前進一:
大阪大学で東南アジア社会の研究に携わり、退官後は世界の森林ニュースの発行を担う一方、インドネシアの現場での活動にも意欲的に参加し大変頼りになる存在。今回の現場訪問を率いた。
大田垣尚:
高校生の頃から熱帯林の保全に関心を持ち始め、大学では森林水文・農業気象を専門に学ぶ。1年程前よりウータンの活動に参加し、主に世界の森林ニュースのメルマガ発行を担当。今回初めてインドネシアに渡航した。
パウリヌス(CAN):
オランウータンや野生動物保護のNGOで長く活動したのち、3年前に東カリマンタン州の先住民の村人と共に環境保全団体CAN(Conservation Action Network)を立ち上げる。「人間と野生動物のための森」をモットーにアグロフォレストリーによる非木材林産物の商品化やエコツーリズム等を推し進めてきた。
お申込み:
▼下記のフォームへ記入
または contact-hutan@hutangroup.orgまで
①お名前、②連絡先、③参加方法をお知らせください。
主催:ウータン・森と生活を考える会
助成:地球環境基金
②Ethical VEGAN Fest
10/23
事務局長の石崎 雄一郎さんが登壇して活動についてご講演される予定です。